大好きな人

「ねぇ、私ってどこで寝るの?」


11時をまわったとき、香織が俺に聞いてきた。


「一緒に俺の部屋で寝るに決まってるだろ。

部屋1つしかないんだし。」


それを聞いただけで、たこみたいに

顔を真っ赤にした。


その意識してるような仕草。

期待するだろ。

「手だしたら許さないからね!」


「いいから。ほら寝るぞ。」

「ちょ、ちょっと。」


香織の手を引いて、俺の部屋まで運ぶ。


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