最後のコトバ
だけど、そんな安心もすぐに崩壊してしまう。
それは、あたしの不注意でもあった。
彼といるところを、よりによっていじめている子たちに見られてしまったのだ。
それを、ついてこない訳がない。
「昨日、一緒にいた男って誰?」
「また、誰かの男を寝取ったの?」
またって何だろう。
あたしが何もしていないのは、この人たちが1番よく知っているはずなのに。
そんなことはどうでもいいのか。
何かと理由つけていじめられれば、この人たちはいいんだ。
あたしにとっては本当のことではないため、無視していた。
「チッ。シカトしてんじゃねぇよ」
急に舌打ちに口が悪くなった。
「ってゆーかさぁ、何であんたここにいんの?
ここに来ても、誰も味方いないのにさぁ」