最後のコトバ



だけど、そんな安心もすぐに崩壊してしまう。

それは、あたしの不注意でもあった。

彼といるところを、よりによっていじめている子たちに見られてしまったのだ。

それを、ついてこない訳がない。



「昨日、一緒にいた男って誰?」


「また、誰かの男を寝取ったの?」



またって何だろう。

あたしが何もしていないのは、この人たちが1番よく知っているはずなのに。

そんなことはどうでもいいのか。

何かと理由つけていじめられれば、この人たちはいいんだ。


あたしにとっては本当のことではないため、無視していた。



「チッ。シカトしてんじゃねぇよ」



急に舌打ちに口が悪くなった。



「ってゆーかさぁ、何であんたここにいんの?
ここに来ても、誰も味方いないのにさぁ」




< 24 / 83 >

この作品をシェア

pagetop