最後のコトバ
そんなことは、こんな人たちに言われなくても分かっている。
学校でも外でも、あたしは1人ぼっち。
分かっているのに、彼女たちの口は止まらない。
「助けなんかこねぇよ。あんたがどうなろうと、誰も関係ないし」
「あんたは、いらないんだよ?
誰からも必要とされない。一生独りで生きて、死んでいくんだよ?」
意地悪く笑う彼女たちに、何も言い返すことが出来ない。
それどころか、体中が微かに震えていた。
強がりは、限界に達していたんだ。
「あの男だって、あんたのこと邪魔だって思ってんだよ?」
その一言は、あたしの支えを一瞬で砕いた。
無表情だったあたしの顔が歪んだ。
彼女たちが、それを見逃すはずがない。
間をあけずに、とどめを刺した。
「生きている意味なんてないんだよっ」
その言葉を聞いた瞬間、あたしはなりふり構わず走り出した。