最後のコトバ



だけど、そうだよ。

あたしはいつだって、死を望んでいた。


あたしがいなくなれば、いじめている彼女たちも、
どこで何をしているのか分からないママや親戚も、みんな幸せになれる。

彼女たちの言う通り、あたしの生きる意味なんてどこにもなかった。


生きてきて17年、最後の最後に光と出会えた。

本当に少しの時間だったけど、貴重だったし幸せだった。

お礼も謝罪も出来ないままだけど、本当に感謝しています。



あたしはもう、生きるのに疲れたんだ。

みんなが幸せになるのなら、それでいい。

このまま、深い眠りに……。




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