犬系彼女 -飴はブドウ味派- 短編
「何その顔! ひどくない!?」
「はぁ…こんな子に彼氏がいるなんて…今だに信じられないわ。ねぇ、本当に告白されたの?」
「えっ…? う、うん…」
「あの顔で…何で遥なんだろう…」
「えっ!? どういう意味!? …ちょっと! 聞いてる!?」
私の声を無視して、七海はぶつぶつ言い始めた。
そう、こんな私にも彼氏がいる。
名前は黒澤 紘貴。
どこにでもいそうな人…ではなく、学年でも上位に入るほどのイケメンなのだ。
え? 何でそんな人と付き合えたのかって?
「ふふふ…仕方ないわね、説明してあげる!」
「え、何で笑ってるの? 誰と喋ってるの? 怖いんだけど」
「………」
ま、まあ、七海は置いといて!
回想スタート!
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