初恋
落としたのを見て、思わず駆け寄ってしまった。


紘平「大丈夫?」


気がつけば俺はそう言って袋を拾い上げた。


彼女は目をパチパチさせてこっちを見ていた。


思わず“かわいい”そう思う自分がいた。


返事をしていないということに気づいた彼女は慌てて返事をした。


日向『だっ大丈夫です!』


必死になっていたのが面白くてつい笑ってしまった。


紘平「ははっ」


俺が笑うと彼女は頭にハテナを浮かべるように首を傾げた。
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