キミ対策、したいんです。
「……あんたも
ほんと、よくやるわね…」
「…いいの。
仕方ないでしょ?
私、話しかけるなんて無理だし…」
……親友が呆れるのも
無理はないと思う。
私は、ここまで
情報収集に
力を入れはするものの…
…話しかける勇気なんて、ゼロ。
だからただ、
彼の情報を集めて
ひとりで満足するだけ。
「ふぅん?
…話しかけないの?」
「……無理だってば!
第一、
席が隣なだけの私なんて
名前も知られてないかもしれないの、に……?
…………ん?」