それでは最後に
「(何だよ…何なんだよ…いい加減にしてくれよ…!あ、ああ、やっべえかわいい
なんだろうこの子畜生かわいいなあっあっっあーーーやっべ……いやでもまさか、ねえ…)」




期待。

いつの間にか俊介の心はそんな感情で満たされていた。


何を期待しているのか、それを考えようとすると頭から湯気が出そうになる。


「(そんなまさかこんなギャグ告白本気で受け取るわけないだろ何考えてんだ俺は!)」


だが。


「つかまだお互いのことよく知らないし…なんつーか、えっと、もうすぐバイト上がりだからちょっと待って欲しい…」


待ちますとも!えぇえぇ朝までだって待ちますとも!

紗祐里の問いかけにもう胸の高鳴りを抑えられない。例えこれが壮大なドッキリだったとしても、これを逃したら一生後悔する。輪廻転生して生まれ変わってもまだ後悔している。産声で溜め息ついてる赤ん坊なんて嫌だから。愛されないから。


だっっかっっっらああぁぁぁっっっ!!


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