それでは最後に
「はあ……うえ…気持ち悪……」


水か何か買ってうがいをしようにも、財布携帯その他は明の部屋だ。水飲み場がありそうな公園もなし。他に水がありそうな場所は……


「(神社……が近くにあったな……)」


「いや、やめとこ……」


こんなところで神様の機嫌を損ねたくない。


さすがにこれ以上は紗祐里も追って来ないだろうし、警察だって紗祐里から今頃事情を聞いているはずだ。
紗祐里も警察に対して嘘の証言は出来ないだろうし、そうならば俊介が追われる理由はない。


「(イタズラで告白するっ……て犯罪じゃないよな)」


芳堂大学法学部二回生名倉俊介、しばし考えた挙げ句、目の前と口内に吐瀉物を残して、







就寝。
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