それでは最後に
首元には白く光るネックレス。これから三ツ星のレストランにでも行くのかと言いたくなるような贅沢プラチナだ。その中でも際立って大きい宝石が、二つの膨らみの圧力でぴちぴちになった生地の上に乗っかっている。ここまで自然かつあからさまなセックスアピールは犯罪だ、と俊介は思った。
下はタイトなジーンズに透明感のある薄い水色のミュール。濃いインディゴブルーが程よい肉付きの脚線を浮き上がらせる。その脚が長い。モデル並み。顔も美人だったが、スタイルが良過ぎて追いつかないほどだ。


「(こんな子いたんだ……取りあえず眼福眼福っと)」


俊介は心の中で神様に感謝しながら、この時間は寝た振りしながらその脚を眺めつつ、眠くなったら寝ようと心に決めた。
昨夜の悪夢を忘れさせてくれるようなラッキーヒットだ。やはり授業には真面目に出ておくものだという道徳心とどうにもならない煩悩を混在させながら、俊介はゆっくりと意識を沈ませていった。
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