いろもね。
これは、中学生の小さな恋。
入学式の日、クラスのメンバー表が学校玄関に張り出された。私は急いで駆け出す。探すのは、もちろん私の名前。それと…、彼の名前。
「えっと、私は八神さいねの“や”で、優弥は蓬優弥の“よ”だから…」
と、指でメンバー表をなぞっていく。
「おーい、声!出てるよ!」
って、北沖真由香に笑いながら声をかけられた。
「わっ!!」
小さい両手で口を抑える。
幸い、周りのみんなも声が大きくてバレずに済んだ。
真由香は5年生の時に知り合った可愛い親友。2人の間では心友って呼びあったりしてる。裏はちょっと怖いんだけど、そこが面白くって大好き。なんでも話せる大切な友達。
ホッとしたとき、見つけた。
私の名前よりも先に、彼の名前を。
ってことは、私の名前はもうないか…
D組ってことは、私は残ってるE組かな。
はぁ、なんか入学式早々ショックだな。
「どうだった?」
「ダメだった〜」
そう、真由香に一言告げた。真由香とも離れちゃったし、優弥とも離れちゃったし…。ほんっと…
「最悪だよね…!」
ナイスタイミング。とか笑ってみる。
その日、私は意地悪だけど優しい友達ができた。それに、私の趣味も受け入れてくれる友達がたくさんできた。
これから待ち受ける日常にちょっぴり期待できそう。朝の最悪な気持ちはもうどこかへ飛んでいき、今は楽しみだなっていう気持ちがいっぱいある。そんな1日だった。
入学式の日、クラスのメンバー表が学校玄関に張り出された。私は急いで駆け出す。探すのは、もちろん私の名前。それと…、彼の名前。
「えっと、私は八神さいねの“や”で、優弥は蓬優弥の“よ”だから…」
と、指でメンバー表をなぞっていく。
「おーい、声!出てるよ!」
って、北沖真由香に笑いながら声をかけられた。
「わっ!!」
小さい両手で口を抑える。
幸い、周りのみんなも声が大きくてバレずに済んだ。
真由香は5年生の時に知り合った可愛い親友。2人の間では心友って呼びあったりしてる。裏はちょっと怖いんだけど、そこが面白くって大好き。なんでも話せる大切な友達。
ホッとしたとき、見つけた。
私の名前よりも先に、彼の名前を。
ってことは、私の名前はもうないか…
D組ってことは、私は残ってるE組かな。
はぁ、なんか入学式早々ショックだな。
「どうだった?」
「ダメだった〜」
そう、真由香に一言告げた。真由香とも離れちゃったし、優弥とも離れちゃったし…。ほんっと…
「最悪だよね…!」
ナイスタイミング。とか笑ってみる。
その日、私は意地悪だけど優しい友達ができた。それに、私の趣味も受け入れてくれる友達がたくさんできた。
これから待ち受ける日常にちょっぴり期待できそう。朝の最悪な気持ちはもうどこかへ飛んでいき、今は楽しみだなっていう気持ちがいっぱいある。そんな1日だった。