雨の日、キミに欲情する
ホテルやレストランなどの事業展開をしているKKTコーポレーショングループが、今度オープンするParttenza『パルテェンツァ』
ブライダルハウスを兼ねたイタリアンレストランだ。
このレストランのブライダル商品や、通常のテイクアウト商品のパッケージデザインなどの企画。
こんな大掛かりな企画案件、2年目の私一人では、無理。
野島さんと共同担当...当たり前だ。
「あ...そ、そうですよね。はは、私一人では当然、無理ですよ...わかってます」
チラッと上目遣いになって、野島さんに笑顔を作ってみせた。
野島さんと一緒という安心感でホッとした反面、自分一人では無理とはっきり肯定された事で、私の心の奥で情けなさが込み上げていた。
野島さんが私に無理とはっきりと言ったのだって、
一人で任されると思った私に、自惚れるなという意味で言ったのかもしれない。