雨の日、キミに欲情する


それは柴崎 圭が在籍していたKKTホテルの独自企画であり、KKTコーポレーション本社からの企画ではない為に予算が限られていた。

そこで低コストで尚且つデザインのクオリティーを保持したまま、完成させたいと思った柴崎 圭。

本社の取引している製作会社ではなく、クラウドアートの取引している製作会社で制作をして欲しいと依頼をした為、ブライダルフェアのギフトボックスはのパッケージのデザインからその製作までの全てをクラウドアートが行った。

そんな経緯もあって、今回も同様にクラウドアートが全てを担うはずだった。

だが柴崎 圭に会いたいと願う小野田さんは、密かに画策した。

コストを上げたいーーと、それを言い訳にKKTコーポレーション本社の取引先の制作会社が制作するように、仕向けたのだ。



だが依頼を受けて直ぐにクラウドアートは、取引先の制作会社とは既に契約を結んでいたから、二重契約となってしまった。

そして、話がこじれていき、更に大きなトラブルへと発展してしまう状事態となっていき、

とうとう柴崎 圭を現場に引っ張り出されることになる。

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