雨の日、キミに欲情する






そう。


千沙のいう通りで...


私の初恋の相手は、紛れもなく圭ちゃんだ。

まだ子供だった私。

好きだと自覚したけど、会えなくなった。

いや、会えなくなったのじゃない。

あんな事があって、恥ずかしさのあまりに、私は自分から会う勇気がなかったからだ。

そして、自分から会えなくなって...



臆病で、子供だった私は圭ちゃんが好きって思う、自分の気持ちを、そのまま心の奥にしまい込んでしまった。


淡い恋心をーーーー



記憶の森の片隅に追いやってしまったのだ。
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