【完】あいつが私に恋してる!?
ぽちゃん
私と優良は男たちから
逃げた後、2人で海に入った。
「ごめん、俺のせいだよね」
「ほんとだよ。」
私の言葉にしゅんとしてる優良の
頭を優しく撫でる。
「でも助けてくれたから
嬉しかったよ。ありがとう」
「あ、愛莉…」
優良ったら、今にも
泣きそうな顔してるし。
「そういやなんでスリーサイズ
知ってんの」
私が思い出したように聞くと
優良はギクッとした顔になった。
「あ、えと、それは…」
「ほんと最低!エロガキ!!
もう竜也に知られちゃったじゃん」
「ガ、ガキって…あー!たしかに!
言わなきゃ良かったー!!!!!」
「は?なんであんたが。
もういいや。竜也気にしてないと
思うし。じゃ、戻ろっかー」
私がそう言いながら海の中で立つと
優良がバシッと私の腕を掴んだ。
「ん?なに?」
「…見てよ」
「へ?」
「井上だけじゃなくて、
もっと俺の事も見ろよ!!!!!」
「優良…?」
いつも笑いながら言ってくるのに
今は凄く真剣な顔で言ってくるから
いつもみたいに軽く流せなかった。
優良はまっすぐ強い眼差しで
見つめてくる。
「いつになったら俺のこと
見てくれるの?いつも井上のこと
ばっかじゃん。」
「そ、それは」
なんて答えればいいんだろう。
そう考えてる間には優良の顔が
もう目の前にいて、
気づいたら優良と私はキスしてた。