【完】あいつが私に恋してる!?
「あ、愛莉たち戻ってきた!」
「あの様子だと仲直りしたみたいだね」
楽しそうにバーベキューを
続けてる歩美たちの所に
優良と私は静かに戻ってきた。
「おかえり二人とも」
「あ、た、ただいま」
微笑んで迎えてくれた竜也に
私、ちゃんと笑えたかな。
「あれ??もしかしてまだ
喧嘩ちゅう??」
歩美が私と優良を交互に見ながら呟く
「あ、いや愛莉、男たちに絡まれてて
俺が助けに行ったの。」
「え!?愛莉、大丈夫!?」
竜也が私の所に走ってきて
心配してくれたけど、私は
ただ静かに頷くしかなかった。
きっと三人とも私が大人しいのは
男たちに絡まれたからって
思ってるんだろうな。
でも本当は
優良とキスしてしまったからなんだよ
優良にキスされたあと、あの後
最低って言ってほっぺ叩いても
良かったはずなのに私は何もせずに
ただまた近づいてきた優良の顔に
目を閉じた。
その後、
優良が耳元で言った「好き」って
告白に慣れてるはずなのに
なぜか顔が赤くなってて。
竜也に優良とキスしたって言ったら
一体なんて言ってくるだろう。