【完】あいつが私に恋してる!?
「でさー、花火したら
こんなおっきいのが」
「優良くん」
私と優良が教室に入ろうと
したら優良が女の子に呼び止められた。
またか。
もう慣れたけど。
「あ、桜ちゃん」
「ごめんなさい、お話中に。
ちょっといいかな?」
桜ちゃんという可愛い女の子は
私に目配せした。
なんか今までの子とちがって
この子は私にもちゃんと気を配って
くれてる。
なんだ、優良にも
こんないい子、ちゃんといるじゃん
「じゃ、先、教室入っとくねー」
「あ、ごめん、愛莉」
優良には私よりあの子の方が
絶対お似合いなのに、なんで
私なんだろう。
変わったやつ。