【完】あいつが私に恋してる!?
その日から優良が教室に
いる時間が少なくなった。
「愛莉。何きょろきょろしてんの?」
「あ、いや、ううん。
なんでもない。」
なに私、優良のこと探してんの。
別にいない方が静かでいいじゃんか。
それより竜也と勉強勉強。
「で?ここはどうやるんだっけ?」
「…ぶふっ。愛莉、ここ教えるの
今日で6回目だよ」
「え!うそ!ごめん!」
6回も聞いてたの?!
そう思って困惑してたら
竜也が
ふふふ。と笑いながら口を開いた。
「嘘だよ。二回目。
気になるんだよね、優良のこと。」
「え。」
なんで、バレてるの!!?
「愛莉、わかりやすい。
探してきたら?さっき女の子に
図書室来てって言われてたよ」
「いや!私は別に優良なんて!」
「このまま優良の事、気にして
勉強に集中されないのは
教える側の俺にとっても
嫌ですよ?愛莉さん」
竜也はそう言うと私に
にこって微笑んだ。
さすが竜也。
いつも一緒にいるようなものだから
私のこと良く分かってらっしゃる。
「じゃあ、竜也もついてきて」
「うん、わかった」
一人で行ったら、さすがに
ストーカーみたいでしょ!