【完】あいつが私に恋してる!?
「うーん。聞こえる?竜也」
「いや。何も聞こえない。
ってか愛莉、俺らってさ」
「うるさい!わかってる!
口に出さないで!」
「は、はい」
そう。絶賛ストーカー中です。
どうやら優良はあのときの桜ちゃん
っていう女の子といるみたいで、
その2人の会話に竜也と聞き耳を
たててる。ってところ。
2人は図書室の角でなにやら
話してる。
そして本棚の影で身を潜めている私達。
絶対優良には見つかりたくない!!
「ごめん、俺のせいで。」
「いいの。でもどうしようこれから」
…き、聞こえた!!
「竜也!聞こえたね!」
「うん。聞こえたね。
そして愛莉、声でかいね」
「あ、そうだね。ごめんね」
なんか私と竜也の会話に
自分で違和感を感じてるところで
驚きの言葉が耳に入った。
「そしたら俺が責任とって
桜ちゃんと結婚するよ」
「はあああ!!?!!!」
け、け、けけけけ結婚!!?
なんで!!?!!?
「あ、愛莉!こ、こ、声…」
竜也が私の口を塞いだその時
優良のびっくりした顔が目の前に
飛び出てきた。
「な、なんで愛莉ここに!!?」