【完】あいつが私に恋してる!?
ー授業中
俺は普段は絶対しないけど
席をたち愛莉の近くに移動した。
愛莉に必要以上に近づいたり
肩に腕をまわしたり、
俺の急なボディタッチにタジタジな
愛莉は可愛いけど俺の意識は少し
遠くの席の優良の方に。
優良は俺が愛莉に何かするたびに
少し顔を歪ませながら見つめてきてる。
素直で可愛い。
自分の気持ちにもそう素直で
いればいいのに。
常識とかそんなの無視してさ。
「ちょ、竜也、どうしたの?」
先生の目が気になるのか
俺に離れるように目配せする愛莉。
でも俺はそんな愛莉に構わず
グッと近づく。
そろそろかな??
そう思ってたら
「あ、愛莉‼︎こ、ここ教えて!!!!」
ふふっ、来た来た。
優良が少し焦ったように
ノートを手に愛莉に話しかけた。
そして愛莉に触れてる俺を
ジロリと見る優良。
その目は俺に”離れろよ”とでも
訴えてるよう。
口で言えよ。
「優良、ここはね」
愛莉も久しぶりに近づいてきた
優良に嬉しそうに、でも少し
平然を装って問題の説明をしている。
俺は愛莉に寄りかかって
2人を見ていた。
優良は愛莉の説明を聞きながらも
チラチラ俺を気にして、でも
すぐに集中しなきゃっと愛莉の
説明を聞く。
それの繰り返し。
見ている俺は少し面白くて、
つい目が合った優良に
微笑んでしまった。
そしたら優良がムッとした顔で
睨んできたから苦笑。
じゃあ次の手を使おうかな。