【完】あいつが私に恋してる!?
「ねえ、まだー??」
愛莉と俺と優良。
三人でベランダに出て
愛莉が出してくれた物は
食べちゃったから
コンビニで買ったジュースや
お菓子を持ち運んだ。
「俺、流星群とか見たことないから
すっげー楽しみっ!!!!」
待ちくたびれて俺に
寄りかかる愛莉とはちがって
優良は少年のようなキラキラした瞳で
星空を見ていた。
紺色の空には流星群が
降ってなくても辺りは星いっぱいで
とても綺麗。
あれは何座だろう。
うーん、わかんない、、
チラッと愛莉を見ると愛莉は
楽しそうに星を眺める無邪気な優良を
笑みを浮かべながら見つめていた。
そんな時、視界の隅で
何かがキラッと輝く。
「あ!!!!」
優良の弾んだ声と同時に俺は
光ったものに視界を向けた。
見ると、さっきまで静かに
夜を照らしてた星たちが
ヒュンヒュンと降り注いでいる。
「わあっ!!!!」
愛莉もベランダの柵に手をかけて
身を乗り出した。