【完】あいつが私に恋してる!?






「ねえ、まだー??」




愛莉と俺と優良。




三人でベランダに出て

愛莉が出してくれた物は

食べちゃったから

コンビニで買ったジュースや

お菓子を持ち運んだ。





「俺、流星群とか見たことないから

すっげー楽しみっ!!!!」




待ちくたびれて俺に

寄りかかる愛莉とはちがって

優良は少年のようなキラキラした瞳で

星空を見ていた。




紺色の空には流星群が

降ってなくても辺りは星いっぱいで

とても綺麗。




あれは何座だろう。


うーん、わかんない、、





チラッと愛莉を見ると愛莉は

楽しそうに星を眺める無邪気な優良を

笑みを浮かべながら見つめていた。





そんな時、視界の隅で

何かがキラッと輝く。






「あ!!!!」




優良の弾んだ声と同時に俺は

光ったものに視界を向けた。




見ると、さっきまで静かに

夜を照らしてた星たちが

ヒュンヒュンと降り注いでいる。







「わあっ!!!!」



愛莉もベランダの柵に手をかけて

身を乗り出した。






< 49 / 62 >

この作品をシェア

pagetop