好きな人に監禁されました!
秘密の部屋
あぁ…夏休みが、長く感じる。
あれから、三日。
蒸し暑さが、増していてとても息苦しい。
「ねー、十影?アイス食べたい。」
「ん?アイスなら、冷蔵庫に…………」
と、言いながら読んでいた単行本をリビングの机の上に置き、
冷蔵庫に向かっていく十影。
「無い…みたいだな。」
私を見て言う十影だけど、もうどうすれば買ってくれるかわかっている。
「買って、ください!」
上目使いは、こいつには効くってわかっているから。
「グッッ!!う、わかった。」
と、財布をとりに私がよく居る十影の部屋では無くて、
入ったことの無い和室へと入っていく。
「あと、この部屋。入っちゃダメだよー」
「あ、うん。了解」
言っておくけど、私は手だけを縛られている。