好きな人に監禁されました!
――――

「家…つ、ついた。」


懐かしさの溢れる、一軒家。

血ににじむ腕で、溢れる涙を、すくう。


「うぐっ!ヒッグ!うぅッッ!」


腰が、抜けたように地べたにヘナヘナと座った。


「…茜!?」

「ふぇ?」

お姉ちゃんの声。


家の前で、目をまんまるにしていた。


「お、ねぇ…ちゃん?お姉ちゃん!!!」


私は、お姉ちゃんの方へかけた。

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