好きな人に監禁されました!
あんなメール。
十影は、私を何のために誘拐したの?
私を好きだから?
それとも……。
「あいつは、私を脅迫するために誘拐したんだよね。うん。きっと。」
頭をナデナデされる。
「お姉ちゃん…なんで脅迫なんて。」
「それは。その!」
「記憶なら、戻ってるから。私。」
姉はきっと私の記憶が戻るのが怖いんだ。
「んー…そうね。なら、わかった。話す。
私らあのあと別れたの。だから、もとに戻りたいってね。」
リビングに入って、椅子に座った。