ずっと隣で・・・
そして福山課長の言葉を待つ前に
「本当に俺の子?なんて質問はなしよ」
きっとそう言われるのが怖いから自分からいったのだろう。
強気な発言に聞こえるけど美鈴の手が小刻みに震えてた。


「バカ・・・そんな事言うわけねぇだろ。・・・体調は?」
「・・・昨日くらいからちょっと吐き気が・・・」
「そうか・・・・」
福山課長はそのまま何も言わなくなった。

さっきよりもさらに緊張感が漂い
私の方が吐き気がしそうだった。
っていうかなんかいいなさいよ!って言いたくなった。

相手はバツイチ。
そして順序は大幅に狂っている。
私ならどうする?
弦が京都にいる間にもし私が妊娠したら・・・どうするのかな?
自分に置き換えて私は考えたが、やっぱりどれだけ考えても
答えは一つしかなかった。

「産むから・・・・」
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