ずっと隣で・・・
「今まで私以外の人と付き合ったりしなかったの?」
「何度か告白はされたけどね・・・・お前意外考えられなかった」
「で・・でも、もし私と会えなかったら?もし私が結婚してたら?」
弦は腕を組みながらソファーにもたれるとフッと息を吐いた。
「結婚してたら・・・それはさすがに諦めるしかないよな。でも…」
 ずっと諦められなくて・・・実はさ・・名古屋支店の事も実は千鶴と再会する前から
 決まってたんだ。・・・千鶴ともう一度やり直したくって
 仕事頑張って成果だして、社長に頼みこんだんだよ」
初耳だった。
まさかそこまで私の事を思っていたなんて・・
「女々しいだろ?・・・」
私は首をぶんぶん横に振った
「何度かさ・・・諦めようと思ったんだけど・・・だめだった」
弦の手が私の頬を撫でる。
「あの時…京都駅で千鶴と再会出来た時、神様が頑張った俺への
ご褒美かと思ったんだ。俺、我慢したもん」
私が、え?って驚いた顔をすると
にっこり笑った弦が
「俺、お前意外の女には触れなかったからさ・・・」
その一言で私の昼間からずっと痛かった胸のずっと奥が
弾けるのがわかった。。
私は立ち上がるとそのまま弦に抱きついた。
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