ずっと隣で・・・
私は弦を幸せにしてあげられてるのかな・・・弦に視線を向けると。
優しく微笑んだ
「お前の考えてることくらいちゃんとわかってるから・・・
 仕事頑張って早く千鶴を奥さんにしないとね。」

奥さん・・・

その言葉の響きが妙に恥ずかしくって顔が赤くなる。
「お・・奥さんって・・・響き・・・なんだか」
「煽んなよ・・・」
「え?」
「俺の言葉にめっちゃ反応してる顔が・・・反則なんだよ」
「え?!意味わかんない」
弦は箸を置くと立ち上がり私の方に近づいてきた。
「弦?」
「美味しいご飯は食ったけど。大事なものを食べ忘れてた」
「・・・・・」
「俺に食べられろ!」
私の手を掴んで無理やり立ち上がらせる。
勢いがあり過ぎてイスが倒れた。

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