ずっと隣で・・・
食事の間、ほとんど会話もなくただ黙々と食べていた。
だけど私の頭の中は騒々しかった。
だって・・・やっぱり寝たふりしてたんだもん。
ま~今回は抱きしめられるどころか腕掴まれて睨まれたんだけどね・・・
・・・・未だにドキドキしてるよ・・・

「ごちそうさまでした」

でも先に食べ終わったのは私・・・考えてみれば
昨日の夜はほとんど食べてなかったから仕方がないよね。
後片付けのためキッチンで食べた食器を洗っていると
弦も食べ終えたようで食べ終えた皿を持ってきた。

「洗い物くらい俺があとでやるよ」
弦はそう言ってくれるが
何かやってないと落ち着かない私は首を横に振った。

「いいよ。これくらいさせて。それに、後片付けしたら・・・帰るし」
そう。片付けが済んだら名古屋に帰りたかった。
「帰るって・・・名古屋?」
「それ以外どこに帰るって言うのよ。いつまでも弦のお世話にはなれないし」
少しの沈黙が流れる。

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