ずっと隣で・・・

友達・・だよね

英斗と別れてから2週間が過ぎた。
友達の弦とは3日置きくらいにメールや電話が来る。

話の内容は仕事の話だったり、たわいの無い話がほとんどで
そこに恋愛要素は・・・・全くない。

ないと言うより極力避けているのかもしれない。

『友達・・・でしょ』
その言葉に弦も
「だよな・・・」って答えたんだから・・・


そして今日もそんな友達となった弦と電話していた。

「え?いつ?」
『明後日・・・金曜日』
それは、弦が出張で名古屋に来ると言う内容だった。
「それは急だね。」
『まあな・・でもちょうど週末だからついでに実家に1泊しようと思って』

私と新幹線の駅のホームで再会しなきゃ、あの時弦は実家に帰れたんだよね。
「あの時は本当にごめん」
『何度も謝らなくていいよ。』
「でも・・・申し訳なくって」
あの時の罪悪感とお礼をしたい。そんな気持ちでいっぱいだった。
『じゃあさ・・・そんなに悪いと思ってんなら金曜の夜食事でもしない?』
「え?!」
『もちろん千鶴のおごりでさ』
弦と会う事への戸惑いがないといえば嘘になる。だけどお礼はしたいと思っていた。
友達だから・・・
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