ずっと隣で・・・
「え~~っと・・これと…あっ!あった~これこれ・・」
課長に頼まれた資料を見つけては台車に乗せるといった地味な仕事をしていた。
探すだけでも一苦労。
でも必死に探しているせいか
英斗が来ている事さえ正直忘れてしまっていた。

それよりも今日、仕事が終わった後に弦と会うことの方が
どちらかというと気になっている。
しかも私はそれをドキドキしつつも楽しみにしている。
友達だけど・・・

いやいや友達と飲むから楽しいんだ・・・そう思うことにしよう。
そう思いながら頼まれた膨大な資料を探していると
ドアが開く音がした。
資料室の扉は頑丈で重い。
ガチャンとドアの閉まる音がしたが
きっとほかの部署の人が来たのだと
気にもせず資料を探していた。

だが・・・
< 38 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop