ずっと隣で・・・
弦に強く抱きしめられた身体がベッドに沈む。
私を見下ろす弦の視線がとても熱い。

「そんな顔で俺を見るなよ。理性がぶっ飛びそうだよ」
私は今どんな顔をしてるとういうの?
「じゃあ・・・どんな顔でみればいいのよ・・・」
恥ずかしくってついつい嫌みな言い方をしてしまう。
だが弦の顔には余裕を感じた。
口角を少しだけあげ、目をほんの少しだけ細める

私は弦の、この表情が好きだった。
元々綺麗な顔立ちの弦だけど
私を抱く時の弦の顔は妙な色気がある。
男の人に色気って表現が良いのかわからないが
弦の顔を見るとまるで魔法にでもかかった様な気分になる。

こんな目で私を見つめてくれるのなら
私は何をされてもいいって思ってしまう。

理性がぶっ飛ぶだなんて・・・それは私が言いたい。
弦の顔がぐっと近づき
再び唇が重なる。
チュッとリップ音が部屋に響き
角度を変え終わりが見えない様なキスが続く。
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