ずっと隣で・・・
シャツのボタンが全て外された

「変わってないね・・・」
うれしそうな顔で私の身体を確かめる様に触る。
恥ずかしくて自分の唇を噛むと
また弦が微笑む
「唇かむのも・・・変わってないね」

「弦だってその舌なめずりするの変わってないじゃん」
自分の事ばかり言われるのが何だか悔しくて
弦の癖を指摘するが
「そう言う顔も・・・変わってない」
すぐに言い返される。

だけど弦の顔が急に真剣な表情になる。
どうしたのかと思い名前を呼ぶと

「お前のその顔はもう誰にも見せるなよ。
頼むから俺だけ・・・・俺だけにしてくれ・・・」

頬に当てられた弦の手に私の手を重ね、私は黙って頷いた。

自分の本当の気持ちを受け入れ
彼に身をゆだねる事の幸せ・・・・
もう二度と離れたくないと…二度と離さない
心からおもった。



そして・・・
私の全てが弦の物になった・・・
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