ずっと隣で・・・
英斗が帰ってくると言う話はすぐに私たちの耳に入った。
美鈴に確認を取る前に
脳天気な課長がわざわざ私に教えてくれたのだ。

ある意味嫌がらせだよ。

その日の帰り、私は美鈴とあの行きつけの居酒屋いた。
そして美鈴に弦との事を全て話した。

「あんたが羨ましいわ」
ビールを飲みながら美鈴は溜息をつく。
私は何と言っていいのかわからずビールを飲んだ。
「だってめっちゃイケメンだったじゃん。篠原君なんて目じゃないってくらい。
しかも弦君?別れている間もずっと千鶴の事想っていたって・・・マジ信じられない」
確かに美鈴の言う通りだ。

「ところでさ・・・・どうすんの?篠原君の事」
「どうもこうも私は別れたの。今は弦だけ・・・」
「千鶴の気持ちはわかるけど、問題は篠原君。あの日、課長がいたから
千鶴の話は出なかったけど、あんたたちとばったり会った時の篠原君
見てたら・・・・ありゃ~~諦めてないよ。」
美鈴の話を聞いているとだんだんとテンションが下がる。

こんな時弦がいてくれたら心強いのに・・・・

でも英斗の事、弦には直接関係ない。
英斗の事は自分でちゃんと決着つけなきゃ
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