ずっと隣で・・・
「ええええ!マジで」
「マジで・・・」
私の話をきいた美鈴の顔が険しくなった。
「とりあえず、今日は家に泊りな。それで
これからの事・・・考えよう?」
結局美鈴に迷惑をかける結果になってしまった。

別にうやむやにした訳ではない。
ちゃんと別れは告げた
ただ英斗が納得してないんだよね。
どうしたらいいんだろう・・・・

頭を抱えて悩んでる私に美鈴が
「ねえ~~弦君にはこの事話した?」
私はすぐに首を横に振った。
「なんで?」
「だって・・・迷惑かけたくないもん」
私の言葉に美鈴は呆れた様子でコーヒーを飲んだ。
そして腕組をすると
「それは大きな間違いよ。好きな女が困っていたら
何とかしてあげたいって思うのが男心ってもんよ。
なんでも自分で解決しようとしてたら
俺って何なの?ってなるし、事後報告ほど悲しい事はないよ。
もしかしたら話しをしても何もできないって言うかもしれない。
でも、何にも知らないよりはいいと思うよ。
逆の立場になってちょっと考えてみなさいよ。」

逆の立場・・・・
私は弦が凄く悩んでいる事を何も知らずに過ごし
ほとぼりが冷めてから事後報告をされる・・って事を想像してみた。

…嫌だ・・・

美鈴は私の表情でわかったのか
「いやでしょ?だったら今日、電話する事。じゃないと私
泊めないから」
「美鈴~~」
「私も弦君と話ししてみたいしさ。親友の彼氏だし・・・」
そう言ってランチを食べた。

私は何とも言えない緊張感を抱きながら
残り少ない休憩時間を食べることだけに集中した。
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