ずっと隣で・・・
美鈴は私にウインクをすると・・・音声をスピーカーに変える。
「もしもし?私、千鶴の友達で美鈴って言います。今日は
千鶴をあずかるので安心してください。
でも・・・いつまでも・・ってわけにはいかないんですよね・・・
どうします?」
いつまでもってわけにはって言うのは本心じゃない事くらい
私にはわかった。
私の聞けない事を美鈴は聞いてくれようとしてるんだけど
正直弦の答えが怖くて耳を塞ぎたくなる。

「美鈴さん・・・千鶴が迷惑かけて申し訳ない。水野弦と言います。
申し訳ないけど今日だけお願いします。
明日、迎えに行くので・・・」
え?ええええ!
明日迎えにって・・・近所に住んでる訳じゃないのに
驚く私を見て美鈴がニヤニヤしている。
「いいんですか?明日だなんて…京都に住んでらっしゃるんじゃないんですか?」
だが弦は
「大丈夫です。明日・・・迎えに行きます」
「よかった。千鶴ったら弦君に電話するのかなり迷ってたから・・」
「え?」
「・・・好きな男に心配かけたくないって言うのが女心。
でも男心は・・・違いますよね。」
「・・・そうですね。・・・頼ってほしいのが男心」
美鈴は私をみてフッと笑うと。
「千鶴の事お願いしますね。私の大事な友達だから・・・」
「はい」
そして美鈴が私の電話を差し出した。
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