G♡L
どれだけ時間が経っただろうか。

ななはだいぶ落ち着いたようだ。

「まだ誰にも言ってないんだけど…

実は、病気なんだ。余命はあと10日。

もし悪化したらいつ死んでもおかしくないの。

多分コンクールに出られないと思う。」

嘘でしょ。なんでななが?

私じゃなくてなぜなななの?

涙が溢れ止まらなかった。

ななは驚いた顔で私を見つめる。

「なんで泣いてるの?」

「ごめんね、辛いのはなななのに。

でもね、私ななが大好きなの。

めっちゃ大切なの。」
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