クールなヒーローに甘いお菓子を。
「あ、りがと…」
「ん」
短い返事だったけど、それだけで嬉しかった。
心臓がさっきからドキドキしてる。
「…ってことでさ。今度またコイツに何かしたら、許さないから」
朔が、ヒーローに見えた。
…どうしよう。私…、
「ほ、本郷君が藤堂を庇うなんておかしいわ…!」
「そうよ!本郷君、藤堂とどういう関係なの ⁉︎ 脅されているんでしょう?」
「んなわけねーだろ。ちあは俺にとって大事な存在なんだよ。ほらちあ、行くぞ」
────朔が、好きだ…。