クールなヒーローに甘いお菓子を。




朔に引っ張られながら、ドキドキと鳴り続ける心臓を抑える。




これまでにだって、ドキドキすることはたくさんあった。


でもそれが恋だなんて知らない。






それなのに今、気付いてしまった。







「あれだけ言えばもう突っかかってこないだろ。ごめんな、気付くの遅くて」



この人が好きだって。






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