クールなヒーローに甘いお菓子を。
「朔が謝ることじゃないよ?元々私がいけなかったんだし…」
そう言っても申し訳なさそうな顔を見せる朔。
…優しすぎるんだよ。
全然、朔は悪くないのに。
「でも、ちあがこんな目に遭ったのは俺の所為でしょ?俺が学校でもちあと一緒にいたから」
「………っ、」
…ほら。
その顔だよ。その自分を責めるような顔。
その顔をさせてしまうって思ったから、だから言えなかった。
「優し過ぎるんだよ、バカ…」