クールなヒーローに甘いお菓子を。
「へー。あんたが本郷サン?どーも。お邪魔してまーす」
何に対抗してるのか、トゲのある言い方で返す夏輝。
「ちょ、夏輝!態度悪すぎ!」
「イテッ」
ペシッと夏輝の頭を叩くと痛そうに顔を歪める夏輝。
「この人は本郷朔君。一緒に住まわしてもらってるの。ほら、頭下げる!アンタいつからそんな人になったの!」
無理矢理頭を下げさせると小さく舌打ちが聞こえたからもう一度叩いてやった。
「ごめんね朔。こいつ、私の弟の夏輝。生意気なんだけどちゃんといい子だから…」
私まで頭を下げると、朔は何故か呆気にとられたような顔をした。