クールなヒーローに甘いお菓子を。
そんな会話をしながら、どうでもいいようなお喋りをしばらくした。
そして、突然ポツリと一言。
「そーいや、その母さんの即興友達って人は?朔さんの母さんでしょ?泊めてもらうんだし挨拶しなきゃ」
夏輝にしては珍しく真面目な言葉が出た。
でも、それはちょっと無理に等しい。
仁美さんは本当にずっと仕事場にいる人で、私も会ったのはここに来た時のあの1回だけ。
だから、挨拶はちょっとキツイとおもうけど…。
そんなことを思っていると、
「母さんはここには来ないからその必要はねーよ」
横から朔が口を出した。