クールなヒーローに甘いお菓子を。

*姉貴、可愛いでしょ?





(朔 side)





「夏輝の寝る場所、私の部屋でいいよね?」


「@¥&°*々〒÷○…!?」



ちあの突然のセリフに、弟、夏輝が飲んでいたコーラを吹き出しそうになったのは夕飯前のこと。





「なによ。文句あるの?」


俺とは違う、“姉”の態度のちあにはまだ慣れない。



「や、え、は?普通自分の部屋で弟と寝る?」

むせ返りながらちあを見る夏輝。



でも、夏輝の言いたいことはわからなくもない。





弟とはいえ、中学3年生。ちあとは2歳しか変わらない。


何かあってはマズいけど、弟からしたら姉も“女”なわけで。





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