クールなヒーローに甘いお菓子を。




「お前、まさか、」


そこまで出かけた言葉は止まってしまった。






「夏輝ー。お風呂上がったから次入りなー」



ちあが、戻ってきたから。









「あ、今日ハンバーグ?やった!」


いつの間にかキッチンにまで現れたちあに心拍数が上がる。




火照ってピンク色をした頬。


俺とは違う、ちあのシャンプーの香りが鼻孔をくすぐった。





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