クールなヒーローに甘いお菓子を。





「…でも。朔さんみたいな人でよかった」


「え?」




嬉しそうに振り返り、そっとちあの部屋を出る。


俺も後に続いた。






「最低男だったら、実家に引き戻そうかと思ってましたから」


ニッと笑う夏輝に、俺は最低男じゃなかったんだと安堵する。




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