クールなヒーローに甘いお菓子を。








チラッと舜の顔を盗み見る。






「……っ」



パチッと目が合ったと思えば、舜は切なそうに微笑んだ。









あの別れた日から、私に向けられることがなかった私の大好きだった笑顔。







………でも。


ドキドキして仕方なかったあの頃とは違う。




あなたは、私の好き“だった”人。





もう私には別に想ってる人がいる。








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