クールなヒーローに甘いお菓子を。




「…もういい。行こ、朔」


なんかムカついて、私は朔の手を取って舜から離れようとした。





────なのに。



「…っ、ちょっと!離して!」




朔の手を取ったはずの私の手は、更に舜によって掴まれた。






ざわざわと騒ぎ出す外野。


ヒソヒソと話す内容までは聞こえないけど、きっと私がまた何かやったんじゃないかとか言ってるんだろう。



< 192 / 265 >

この作品をシェア

pagetop