クールなヒーローに甘いお菓子を。
「やっぱり朝だと誰もいないな」
辺りをキョロキョロと呑気に見渡す朔。
…相変わらずこの人の考えてることはイマイチ分からない。
なんで、一緒にいてくれようとしてるんだろう。
「………」
「………」
そして、図書室内の椅子に座った私達に訪れたのは謎の沈黙。
朔が何を考えているのか全然分からない。
どうこの沈黙を破ろうか悩んでいるその時に、
「ちあ」
朔の方からその沈黙を破られた。
さっきから感じていた朔の何か言いたげな表情。
それを向けられてる今、きっと朔はそれを切り出すんだろうことが予想される。