クールなヒーローに甘いお菓子を。
*本当は
(舜 side)
『最っ低…!』
あの日の出来事を後悔しない日なんて1日足りともない。
────…〜♪
1時間目の授業中。
朝の騒ぎのことで頭がいっぱいだった俺の携帯に、連絡が入った。
「…っ!」
机の下でこっそりそれを開くと、その差出人に思わず息を飲む。
…千秋。
別れて以来一度も連絡を取っていなかった彼女から、連絡が来ていた。
まだ俺の連絡先を消さないで置いてくれたことが嬉しい反面、何か覚悟を決めたようなその文章に無意識に携帯を強く握る。
俺の、話…。
散々傷つけたくせに話したいと言うのは虫が良すぎるのは承知している。
けど、どうしても俺の想いを伝えたいのはずっと前から抱いていた。