クールなヒーローに甘いお菓子を。
なぁ、千秋。
最後にもう一度だけ、想いを伝えてもいいかな。
俺は一度足りとも、お前を想わない日はなかったよ。
「千秋」
「え…?」
泣きながら、俺の呼ぶ声に顔を上げてくれた彼女に最後の想いを伝えよう。
「凄く好きだったよ」
今までも、これからも。
俺はお前だけを見ていくよ。
だから、本郷朔。
お前が千秋を泣かせるようなことがあったら、俺はすぐにでも千秋を取り戻しに行くからな。
「〜っ、ありがとう。たくさん守ってくれて。私も、舜のこと凄く好きだったよ」
千秋。その言葉だけで十分だ。
ありがとう。