クールなヒーローに甘いお菓子を。
*そばにいたい
(千秋 side)
舜から全てを聞いた。
「じゃ、またな」
「うん…またね」
苛立ちも一切なしに舜と話したのは本当に久しぶりで、少し嬉しく思ったり。
舜と分かれて教室に戻った時には、もうすっかり落ち着いていた。
「ちょ…っ、千秋!どこ行ってたの!?」
「あ、真希」
…のも束の間で。
教室に戻った瞬間、真希が凄い勢いで詰め寄ってきた。
「朝も騒ぎがあったみたいだし、昼もすぐ千秋消えちゃうし!」
「ご、ごめんごめん」
「もう〜っ!…で、何があったの?」
真剣な顔で聞いてくる真希は、いつも私を心配してくれる大切な友達だ。